副業用のブログを始める際、レンタルサーバーはどれを選べばいい?
まず最初に。ここで紹介するのは月額 500円~1,000円程のレンタルサーバーです。
安いものには安いなりの理由がある。サーバーダウンが多くて安定しなかったり、問合せの対応が悪かったり。
ある程度稼げてくると、サーバーダウンによる機会損失にイライラするようになります。その状態に我慢できなくなり、サーバーの移転を検討することになりますが、サーバーの移行自体も大変。WordPressの移行は特にヒヤヒヤするし。
収入を得るためのブログを作るなら、サーバーにはお金を掛けるべし!
家を建てるなら基礎はしっかりしなきゃ。と考えますよね。ブログも同じなんです!土台はしっかりしていた方がいい。最初から快適なサーバーを選ぶべきなんです。趣味じゃなくて副業をするなら、なおさら。
お金を掛けることでブログを続ける原動力になる
ブログで収入をまともに得ることができる人は一握りと言われています。とにかく諦めないで続けること。でも、その簡単そうに見えることが、わりと難しい。
ブログの運営費用が高額な程「ペイできるよう、がんばらねば!」と、自分を奮い立たせることができます。「ブログの更新、飽きちゃったな。大変だな。」とか自分に思わせないための枷になる。
サーバーを選ぶにあたり重視した点
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1高速で安定感がある
安定感は、サーバーにおいて一番大事。
また今の時代、WEBサイトは高速表示されないとグーグルからの高評価は得られません。特に、WordPressはサーバー側の処理が多いため、処理能力が低いと表示に時間が掛かってしまいます。高速性能は、サーバー選びの基準となる大事な要素となります。
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2IT系アフィリエイターに人気のあるサーバー
ブログ(アフィリエイト)で稼いでいる方の記事は、役立つ情報満載で分かりやすい。特にIT関係の方はスゴイ。HTML、CSS、WordPressのことで、どれ程お世話になったことか…!
トラブルがあった時なども、ネットで情報を探しやすいんです。既に、IT系の記事のブログで参考にしているものがあれば、その方と一緒のサーバーを使うのも良いと思います。信頼できるスペシャリストが使っているサーバーなら間違いない!
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3サポートが良い
トラブルを文章で表現すると上手く伝わらない場合が多々あります。なので、電話サポートがある会社が良いです。しかし本業がある場合、手が空く頃にはサポートが閉まっていることも。
メールでも迅速かつ丁寧に回答してくれるサーバーなら、なお良いですね。。
実際にレンタルを検討したサーバー3種
上の項目を考慮して選んだサーバーが、この3つ。
- エックスサーバー
- mixhost
- さくらのレンタルサーバ
結局、どれが一番良いの?
検討した結果、自分は安定感に定評のある エックスサーバー を選択しました。
しかし、一番気になるのは mixhost なんです。性能は一番で、料金もエックスサーバーと殆ど変わらない。会社が新しく実績が少ないことだけが気掛かりで、選べませんでしたが。
何を求めるかにより、自分にとって一番良いサーバーは変わってきます。現時点でのサーバーの特徴は次の通り。
安定感を求める
絶大な信頼を寄せられている老舗サーバー。IT系アフィリエイターに人気あり。
サイトの高速化を目指す
性能では一番!徹底的に高速化に力を入れている新しいサーバー。エックスサーバーから乗り換えて「早い!」と惚れ込んでいるブロガーさんが結構いる。
サポート&コスパ重視
上の2つに比べて低価格。そのわりに高性能なのでコスパ良し。サポート体制は、この3つの中では最も充実している。
3種類のレンタルサーバーの比較(2019年2月)
サーバーの性能は年々向上していきます。情報が古くなっている場合があるので、必ず各項目の「機能詳細ページ」から、現在の性能と比較して下さい。
機能比較表(エックスサーバー/mixhost/さくらのレンタルサーバ)
機能 | エックスサーバー | mixhost | さくらのレンタルサーバ | 項目解説 |
プラン | X10 | スタンダード | スタンダード | 副業ブログを始める際の妥当なプラン |
機能詳細ページ | 機能一覧 | 機能一覧 | プラン比較 | 機能詳細ページへのリンク |
1年契約した場合の料金 (税抜) | 12,000円 1,000円/月 | 11,760円 980円/月 | 4,762円 397円/月 | 長期契約になるほど月額料金は下がる。ここでは 1年契約した時の金額で比較。 |
初期費用 (税抜) | 3,000円 | 無料 | 953円 | 初回契約時のみ発生する費用 |
サーバーの種類 | 共用サーバー | クラウドサーバー | 共用サーバー | 共用サーバーは、CPU、メモリ等を他者と共有。クラウド型は契約者ごとに独立制御されている。 |
容量 | 200GB / SSD | 150GB / SSD | 100GB / HDD | WEBやメール等、全てのデータの容量。SSDの方が高速。 |
転送量目安 | 70GB/日 | 2TB/月 平均 66GB/日ではあるが、月単位で判断されるメリットは大きい。 | 80GB/日 | アクセス過多になった時の許容量。これを越えるとアクセス制限される場合も。 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 100個 | 独自ドメインの利用可能数 |
無料独自SSL | ○ Let's Encrypt | ○ COMODO社 | ○ Let's Encrypt | サイトを無料でhttps化できる。COMODO社は世界シェアNo.1の信頼のある会社。 |
SSLの持ち込み | × | ○ | ○ | SSL化したサイトをサーバー移行する際に、持ち込みできるとありがたい。 |
MySQL | 50個 | 無制限 | 20個 | データベースの利用可能数。ブログ1つにつき1つ利用。 |
WEBサーバー | Nginx apacheから移行中 | LiteSpeed | Nginx | WEBサーバーとして機能するためのソフト。速さは LiteSpeed > Nginx > apache |
HTTP/2 | ○ | ○ | ○ | Webサイトの表示速度が高速になる通信規格 |
自動バックアップ | ○ | ○ | ○ バックアップ&ステージング機能 | データが消えてしまった時に、バックアップデータを使って復旧できる |
電話サポート | ○ | × | ○ | - |
無料お試し | 10日間 | 10日間 | 2週間 | - |
その他 | 新規申込で独自ドメインを無料でプレゼント(契約期間中ずっと無料) | アクセス過多になった時、上位プランに変更するだけでアクセス制限を回避できるのはクラウドサーバーでの強み。 | 安いのに安定感あり。性能良し!コスパ良し! | - |
各サーバーの機能詳細
エックスサーバー
信頼と安定の老舗サーバー
高いシェアを誇る
2003年から共有レンタルサーバーサービスを始めた老舗。シェアは高そうですが「実際どうなんだろう?」とレンタルサーバーのシェアを調べてみたら「HostAdvice」というサイトがヒットしました。
このサイトのデータによると、エックスサーバーは2019年1月時点で国内2位。やっぱり人気だった!(ちなみに1位はロリポップ)
エックスサーバーでWordPressを利用している方は非常に多く、これ自体がメリットです。理由は前述しましたが、ブログ初心者のうちは、あれこれ調べながら設定することが多く、利用者が多いサーバーの方が、より情報が見つかりやすいから。
人気の高さからも、サーバーに対する信頼は折り紙付き!サイト表示の高速化にもかなり力を入れていますし、このサーバーを選んで間違いはないでしょう。
丁寧で迅速なサポート
サーバーをエックスサーバーに移行するにあたり、実際にサポートに複数回メールで問い合わせました。
返事は数時間後には届きますし、内容もとても丁寧で的確。また、サーバーを借りるのが初めての方は専門用語も分からないでしょうし、文章で言いたいことを書くのは難しいかと思います。なので、電話サポートがある点は大きなメリットです。
デメリット1 : SSLの持ち込み不可
SSL化(httops化)されたサイトをエックスサーバーに移行するのに少々困りました。それは、SSLの持ち込みができないため。有料独自SSLを契約することで回避できますが、余分に1,000円費用が掛かってしまいました。その辺の話しは下記をご参考に。
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【前編】エックスサーバーの「WordPress簡単移行 β版」を試してみた / SSL化は必須!
エックスサーバーの機能「WordPress簡単移行」を試してみた。移行は超簡単ですが、SSL化に失敗していまいました。そんな時は、オプション独自SSLを利用してでもSSL化するべきです!続きを見る
なお、新規ブログを立ち上げるだけなら、このデメリットは全く影響ありません。
デメリット2 : 共用サーバーの悪い点
エックスサーバーは共用サーバー。共用サーバーには共通するデメリットがあります。
共用サーバーでは、複数人で同じサーバーを共有しています。共有している他のユーザーのサイトがサーバーに負荷を掛けると、自分のサイトまで表示が遅くなったりするんですよね。もちろん、自分も他者に迷惑を掛けてしまう可能性もあります。
そうならないよう転送量の目安が設けられているわけですが、その目安を越えてしまうとアクセス制限され、サイトは「503エラー」で表示されなくなってしまいます。解除されるにはアクセスが落ち着くのを待つしかありません。サイトが表示されなかった分の機会損失は大きいです。
ちなみに、そんな状態になるには、どれだけのアクセスが必要なのでしょう?「寝ログ」のわいひらさんの記事が大変参考になります。
美味しいキャンペーン
これが結構魅力的!新規契約でドメインが1つ無料でもらえるキャンペーンを行っているんです。最初の一年のみではなく、サーバーを契約している期間中はずっと無料!金額にすれば 年額1,000円弱程度がオトクに。
mixhost
性能では頭一つ抜けてる!
アズポケットが運営する最新サーバー。現在、自分はエックスサーバーを利用していますが、次に変えるとしたら最後まで迷った mixhost です。サーバー自体の性能で決めるなら断然ここでしょう
高速&高速!
できる限りの高速化を追求しているサーバー。なのに月額 1,000円程度!
このサーバーの存在を知ったのは、前述の わいひらさんの「寝ログ」の記事。この記事を拝見すれば、高速化に対する力の入れっぷりが理解しやすいです。
クラウドサーバーならではのメリット
エックスサーバーとさくらのサーバーは共用サーバーですが、mixhostは唯一クラウドサーバです。この差は mixhost の大きな魅力の一つ!
他のユーザーのサーバー負荷による影響を受けない
共用サーバーのデメリットは、他のユーザーの悪影響を受ける場合があると 前述 しましたが、クラウドサーバーでは、これらの問題は起きません。クラウドサーバーも物理的には複数のユーザーでサーバーを共有していますが、仮想で独立した状態になっているからです。
上位プランへ変更することでアクセス制限を回避可能
共用サーバーの場合、何かの拍子にアクセス過多になった場合、見守るしかありません。が、クラウドサーバーでは上位のプランを変更することで、瞬時に転送許容量やCPU、メモリの性能をアップさせ、503エラーを回避する事ができます。
しかも、mixhostの場合は日割り計算してくれるのがありがたい。
機能 | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
アカウント毎に割り当てられる仮想CPU | 仮想3コア | 仮想5コア | 仮想8コア |
アカウント毎に割り当てられるメモリ | 4GB | 8GB | 12GB |
転送量目安 | 2TB/月 | 4TB/月 | 6TB/月 |
転送許容量が月単位で判定されるメリット
エックスサーバーもさくらも、転送量の目安は1日単位で判断されますが、mixhostは月単位。
実際バズると、急激にアクセスが増えて、すぐにサーッと引く感じになります。何日も続くわけじゃありません。なのに、アクセスが爆発的に増えた、その1日だけで判定されるのは、ユーザーにとって不利なわけです。
その点、一ヶ月単位で目安を設定している mixhostはユーザーに優しいと言えます。
デメリット
この会社は、2016年に設立されたばかりで新しい。だからこそ最新のサーバーなのですが、実績が少なすぎるのがネック。
サポートはメールのみ。ネット上のレビューで見る限り対応は良さそうですが、これも長い目で見ていかないと何とも言えません。
ただ、今後はクラウドサーバーの時代になっていくでしょう。今はシェアも少ないですが、数年も経てば、ブロガーさんたちがこぞって使っている人気サーバーに成長しているのでは?と期待しています。
さくらのレンタルサーバ
老舗中の老舗
1996年からホスティングサーバーの事業を始めた最大手。実績では申し分なし。信頼できるサーバーです。
自分も実際に2005年頃から数年間、一番安いプランを利用したことがあります。サーバーダウンもなく、安定感がありました。その頃は、かなりのシェアがあったかと思いますが、現在はどうでしょう。
先程紹介した「HostAdvice」で確認すると、2019年1月時点で 国内19位(シェア 0.08%)と順位が低い点は少し気になります。
コスパ最強!
料金は、エックスサーバーやmixhostの半額程度。これは大きなアドバンテージです。それでいて、サーバーの性能がそれ程悪いわけでもありません。2018年にはNginxやPHPモジュールモードが導入されたり、高速化への努力も見られます。性能はエックスサーバーや mixhost に劣りますが、妥協できれば選択肢の一つになります。
バックアップ&ステージング機能が羨ましい
簡単に言うと、サイトのテスト環境を簡単に作れるし、テスト環境のデータを簡単に本番環境に移行できる機能らしい。
WordPressを使っていると、何かとテスト環境は欲しくなる。テーマ変更したい時などは、ものすごく重宝しそうな機能です。詳しくは下記のページをご参考に。
充実のサポート体制!
これは珍しい!さくらでは、担当者を指名できるんです。担当者とは相性があるし当たり外れもあるので、嬉しいサービスですね。