注意
2020年5月29日、NITE(製品評価技術基盤機構)より、「次亜塩素酸水」現時点では有効性は確認されていないことが発表されました。
https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf
この発表は、どちらかというと「販売されている商品や謳い文句に問題がある」という意味合いが強いように思います。
また一般論として、消毒剤の噴霧は禁忌となっているようです。有機物に触れると水になると言われている性質の次亜塩素酸水が、一般的な消毒剤に当てはまるのか分かりませんが…。
ご購入を検討されている方は、ご注意ください。
4月7日、とうとう緊急事態宣言が発令されました!とうとうここまで来てしまいましたね…。皆さん、どうかどうかお気を付けください。


前回の話はコチラ。
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【新型コロナ対策 #1】次亜塩素酸水 と 加湿器 で空間除菌する方法を詳しく!
新型コロナ対策のために「次亜塩素酸水」+「加湿器」で空間除菌する方法を解説!しかし、梅雨時は?「次亜塩素酸水」を生成する機器についても解説します。続きを見る
もくじ
「次亜塩素酸水」生成器 モントロワ「ジアフリー」とは?
説明しよう!!!
モントロワ「ジアフリー」は、空間除菌に必要な「次亜塩素酸水」を生成、そして気化させて空気中に放出してくれるマシーンである!!





「次亜塩素酸水」を利用した空間除菌の詳細や、この機器にたどり着いた経緯などは、前回の話「【新型コロナ対策】次亜塩素酸水 と 加湿器 で空間除菌する方法を詳しく!」を読んで頂きたい。が、面倒くさがり屋さんのために、ここでも流れをサラっと解説しておきます。
「ジアフリー」にたどり着いた経緯














というわけで「ジアフリー」を購入しました。
詳しくはコチラ。
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【新型コロナ対策 #1】次亜塩素酸水 と 加湿器 で空間除菌する方法を詳しく!
新型コロナ対策のために「次亜塩素酸水」+「加湿器」で空間除菌する方法を解説!しかし、梅雨時は?「次亜塩素酸水」を生成する機器についても解説します。続きを見る
「ジアフリー」の仕様
便宜上、このブログでは、ジアフリーが生成する「次亜塩素酸水溶液」のことを「次亜塩素酸水」と呼び変えて記載している事にご留意ください。(成分規格上「次亜塩素酸水溶液」は「次亜塩素酸水」と同じ。しかし、生成法が異なるため、正式には「次亜塩素酸水」とは呼べないのだとか)
まず最初に仕様から。下の表は、モントロワ公式サイト の「仕様」「よくある質問」をまとめたものです。(2020年4月3日調べ)
項目 | モントロワ 除菌消臭器 ジアフリー |
メーカー | 株式会社 三山精工 |
機種 | MT-01 |
耐用年数 | ・稼働部がなく壊れにくいため、取扱いで破損がなければ5年以上はもつ設計 |
対応する広さ | ・1台あたり 6畳まで(トイレなどの閉鎖空間は、より効果あり) ・広い部屋の場合は、6畳換算で設置台数を増やせばOK |
本体サイズ | 直径100mm / 高さ185mm |
タンク容量 | 0.5L |
生成される次亜塩素酸水溶液のpH値 | pH値5.0~7.0 |
電源 | 単3形アルカリ乾電池×4本 または ACアダプター(別売) |
連続稼働時間 | 2ヵ月(電池使用時) |
値段(4/3現在 ヨドバシでの価格) | 32,770円 |
ランニングコスト | 約200円/2ヵ月 |
必要なもの | ・水道水 ・食塩(塩化ナトリウム含有率99%以上) |
メンテナンス | ・電池交換(2ヵ月に1回) ・食塩水交換(半年に1回) ・フィルタの上に塩の結晶がたくさん付着した場合は取り除く |
設置場所の注意点 | ・金属や電子機器から 20cm以上離して置く(機器が腐食するため) ・次亜塩素酸は空気より重いので、なるべく高所に設置すると効果的 ・窓を開放すると効果がなくなる ・冷蔵庫での使用は想定していない |
その他の注意点 | ・転倒させたり、電池切れを1週間以上放置した場合は、塩水を変える |
世界初の技術!
「次亜塩素酸水溶液」の超微粒子生成技術は世界初とのこと。
「ZiaFree™(ジアフリー)」には、世界初*の次亜塩素酸水溶液超微粒子の生成技術が搭載されています。 その技術は、食塩水を電気分解して次亜塩素酸水溶液の超微粒子を生成し、大気に放出することで除菌・消臭効果を発揮します。
その技術とメカニズムは、下記ページをご参考に!
「ジアフリー」を手に取った感想
さっそく開封!下の写真の同梱物の他、単3形アルカリ乾電池×4本、お試し用の食塩(1回分)も同梱されていました。


ジアフリーの同梱セット(+乾電池、食塩)
スッキリしたデザインのため、お部屋に馴染みやすいのが嬉しいですね。


寝室に設置した図


ジアフリーは、世界初の技術!!が使われていますが「精密機器」的な感じは全くありません。作りがものすごく簡素なんです。何かの実験セットみたいな雰囲気。本体も殆どがプラスチック製ですし。ただ、雑ということはありません。キレイな仕上がりです。
「この作りで3万円以上するのか!」とは思いますが、大半は技術代なのでは。
ジアフリー同様、次亜塩素酸水を生成する機器にパナソニックの「ジアイーノ」があります。こちらは最小モデルでも、かなりデカい(H58cm × W36cm × D23cm)。ジアフリーの方が適用できる空間が狭い(ジアフリーは6畳、ジアイーノは9畳)とはいえ、このコンパクトさも技術の賜物なんだろうな、と思います。
※ジアイーノとの比較表はこちらのページへ

実際に設置してみて【メリット & デメリット】
メリット
- コンパクトで設置しやすい
本体がコンパクト、しかも電池仕様のため、置く場所を選ばない。棚の上などに、さりげなく置ける。
- 必要なものがスーパーで買える
必要なものは、水道水、食塩(塩化ナトリウム含有率99%以上)、単3形アルカリ乾電池のみ。他の次亜塩素酸水の生成器に見られる専用の塩タブレットは不要。
- メンテナンスが殆どない
必要なメンテナンスは、約2ヵ月に1回の電池交換、半年に1回の塩水の交換。また、フィルタの上に塩の結晶が沢山できた場合は、取り除くなど。メンテナンスに掃除がない!それだけでストレスフリー!!
- 静音
作動音が全くない。寝室に置いても気にならない。
デメリット
- 電池仕様
2ヵ月に1回の電池交換ではあるが、少し面倒くさいかも。ただ、オプションで別売りのACアダプターがあるので、コンセントを使うことは可能。別売りではなく、同梱してくれていたら最高に良かった。
- 正常に動作しているか分かりづらい
静音過ぎるのもデメリットかも。作動中は小さなランプが点灯するが、電池が切れても気付きにくい。また、食塩水は半年に1度交換する必要があるが、こちらは忘れていると全く気付かない。(←そういったお知らせシステムがない。)
塩は「食卓塩」が使える!
ジアフリーの作動に必要なものの1つに「食塩」があります。




塩は「塩化ナトリウム含有率99%以上」のものを使うこと
美味しそうなパッケージの塩は、だいたいダメじゃないですかね。ミネラルがいっぱい入っていると、その分、塩化ナトリウム含有率が下がります。
調べてみたら、スーパーでもよく見かける「食卓塩」が99%以上でした。

またはコレ!

参考までにリンクを貼っておきます。(にがり食塩や減塩タイプはNG)
動作確認
正面にある小さなライトが青く点灯していれば作動中です。


ライトが点灯中




「消臭効果」で動作確認できる!
ジアフリーが生成する 「次亜塩素酸水」には、優れた消臭効果もあるんです。実際、ジアフリーを使っている方は、消臭がお目当ての方も多いんですよね。ペット用のトイレの近くに置いたりとか。
ニオイが気になる場所に設置すれば、消臭効果が表れることで、ジアフリーが正常に作動していることが分かります。が、そもそもニオイのない場所に設置したり、消臭効果が確認できない場合は、同梱の試験紙で調べることができます。


同梱の試験紙
なお、設置後しばらくしてから、本体の防水フィルタ周辺の匂いを嗅いでみたところ、ほんのり酸のような塩素のようなニオイがしました。アバウトな方法ですが、動作確認は、こんな形でもできそうです。
転倒させた際、本体内の水をかぶっても大丈夫?【設置後の心配事】
ジアフリーには防水フィルターがあるため、転倒させても水がこぼれることは殆どないかもしれません。ただ、防水フィルターは傷つきやすい素材(水を通さない不織布)とのこと。転倒の衝撃等で破れたりしたら…?
現在、ジアフリーを設置しているのはベッドの上。地震で転倒して、容器内の水が頭上から降ってくる可能性もなきにしもあらず。ジアフリー作動後、本体容器に注いだ塩水はナニに変わっているのか…!?
「よくある質問」に答えが出ていました。
電気分解後の水溶液の安全性は?
電気分解が進むと、内カップには主に次亜塩素酸水溶液、外カップにはカセイソーダが生成されます。電気分解後の水溶液は、すでに食塩水ではありませんので、決して飲まないでください。但し、内カップ内の水溶液は微酸性~中性、外カップ内の水溶液は弱アルカリ性ですので、肌に触れても問題ありませんが、触れてしまった場合は水で洗い流してください。


調べてみたら、ヤバイやつでした。劇物扱い。でも濃度が相当薄いから大丈夫みたい。次の質問で更に詳しく解説されていたので安心できました。
食潜水(←食塩水?)の電気分解で苛性ソーダが発生するとのことだが、毒性はどの程度か?また飲み込んだ場合の健康への影響度は?
Montrois除菌消臭器「ジアフリー」は本体が2つの槽に分かれており、白い半円筒形のカップに次亜塩素酸水溶液が、反対側の槽に苛性ソーダ水溶液が生成されます。5%を超える苛性ソーダ水溶液は「毒物及び劇物取扱法」により劇物指定されており、5%を超える高濃度苛性ソーダ水溶液は強アルカリ(pH14)で、タンパク質をアミド結合して腐食し、皮膚に付着したまま放置すると火傷のような(ぬるぬるする)症状を起こします。これに触れた場合は緊急では水で洗い流す処置が必要です。しかし、Montrois除菌消臭器「ジアフリー」で生成されるカセイソーダは濃度が0.000004~0.00004%と低く、指で触れても’ぬるぬる’することはありません。誤って飲み込んだ場合でもほとんど影響はありませんが、低濃度とは言え直ぐに吐き出しし医師にご相談ください。
最悪の場合でも問題ないということですね。
それでも心配性の私は、念のため地震でも動かないように、転倒防止ジェルを本体の底に貼っておきました。小さなお子さんやネコ様がいらっしゃる家では、同様の措置はしておいた方がよいかもしれません。
それにしても、このジアフリーを作っている三山精工さん、解説が大変丁寧で好感が持てます。ここまで詳しく解説してくれるメーカーさんなんていないのでは!?
設置後の変化
寝室に1台設置し、1週間が経ちました。


しかし、ジアフリー設置後はニオイがなくなりました。
空間除菌の効果は判断することはできませんが、これは「次亜塩素酸水」が確実に効いていると言えるでしょう!!すごいぞジアフリー!


実は、寝室とトイレで置き場所をどちらにしたもんかと悩んだんです。もし、自分や家族が新型コロナにかかってしまったら…トイレも空間除菌しておきたい。(目指せ!清潔ゾーン!!)
そんなわけで、もう一台「ジアフリー」を購入していまいました。品薄状態のため、届くのは 5月下旬くらいになりそうですが…!
