注意
2020年5月29日、NITE(製品評価技術基盤機構)より、「次亜塩素酸水」現時点では有効性は確認されていないことが発表されました。
https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf
この発表は、どちらかというと「販売されている商品や謳い文句に問題がある」という意味合いが強いように思います。
また一般論として、消毒剤の噴霧は禁忌となっているようです。有機物に触れると水になると言われている性質の次亜塩素酸水が、一般的な消毒剤に当てはまるのか分かりませんが…。
ご購入を検討されている方は、ご注意ください。
現在、4月初旬。新型コロナが蔓延中でかなり怖い状況となってきました。志村けんさんが亡くなり、プロ野球選手、サッカー選手、芸能人の方々の感染も相次いでいます。


マスク、手洗いうがいなど、気を付けているつもりですが、いつ自分が感染してもおかしくありません。もし、自分が感染してしまったら大切な家族にも移してしまいかねない。1月以降、我が家では自宅の空間除菌にも力を入れて参りました。
もくじ
ウイルス対策!空間の除菌について
「次亜塩素酸水」+「加湿器」で空間除菌する方法!
この方法、今紹介するのには、非常に遅いのですが…(秋に紹介しておくべき)

「次亜塩素酸水」はノロやインフルエンザ等のウイルス対策として、ここ最近になって、一般的に知られてきました。今から数年前くらいからかな。
「次亜塩素酸水」とは?
無色透明。プールに漂う塩素系の香りがします。

次亜塩素酸水
見た目は水とほぼ一緒。ですが、高い除菌能力!なのに安全!

次亜塩素酸水は、食塩水を電気分解することで得られる水溶液で、高い除菌力と消臭効果が認められています。また、厚生労働省よりさまざまな専門分野での使用が認められています。
専門家じゃないので、細かい解説はできません。なので、専門のサイト様から引用させて頂きますね。まずは、その殺菌のメカニズムから。
次亜塩素酸水(HOCL)がたんぱく質の有機物と接触すると酸化反応と塩素化反応が起こります。この酸化反応や塩素化反応により微生物のたんぱく質を酸化あるいは塩素化することにより微生物を死滅させます。
そして安全性。
有機物に触れると素早く水に戻るため、強力な殺菌効果を持ちながらも人体や動物にも害を与えません。そのため、食品工場や幼稚園、病院、ペットショップなど幅広い場所で使われています。


強い殺菌力を持ちつつ人間、ペットには無害。なかなかの万能選手であります。
そんな 「次亜塩素酸水」を加湿器の水に混ぜて噴霧すれば、お手軽に空間除菌ができる ってわけですね。
オススメの「次亜塩素酸水」と購入時の注意点
現在、我が家で利用しているのは「ジアニスト」。もしくは「バイバイ菌」。どちらも 2.5L、pH値 5.8、濃度は 500ppm と高め。


購入時の注意点
pH値
pH値は 5.0~6.5 あたりのものが良いかと。販売されているものも、だいたいこの辺りの数値のものが多いのではないでしょうか。
次亜塩素酸はpH値の差で、性質や名称が変わり、除菌能力や安全性もそれぞれ異なります。
pH値が 5.0~6.5 ならば「微酸性次亜塩素酸水」ですが、9 あたりまで高くなると「次亜塩素酸ナトリウム」に変わります。キッチンハイターなどの塩素系漂白剤の成分がこれにあたり、人体には大変有害なんですよね。しかも除菌力は、次亜塩素酸水に劣るんです。
pH値が変わるだけで、無害になったり有害になったりするので、pH値が不明な商品は念のため自分は避けています。
濃度
一般的に販売されている次亜塩素酸水の濃度は 200ppm~500ppmくらい。購入するなら、濃度が高いものを。次亜塩素酸水は、希釈して利用することが多い。濃ければ濃いほど、使用量が少なくて済むので経済的。
購入店舗
店舗はしっかりと選ぶべき。後述しますが、次亜塩素酸水は劣化しやすいため、販売店の商品管理が杜撰だったり、商品の回転率が悪いだけでも質が悪くなります。(検査しないと劣化には気付けませんが)
鮮度が大事なので、まとめ買いも推奨しません。
ちなみに自分は、楽天市場の「もりのいずみ」さんで購入しています。
パッケージ
遮光性容器に入ったものを選ぶべし。光でも劣化するので。
加湿器で空間除菌する時の「次亜塩素酸水」の濃度の計算式!
加湿器で空間除菌する場合、「次亜塩素酸水」の濃度は 50ppmにする必要があります。 計算式は…
計算式
タンクの容量 ÷ ( 次亜塩素酸水 原液の濃度 ÷ 作りたい濃度 )= 必要な次亜塩素酸水の量




濃度が 500ppm の次亜塩素酸水を使う場合、タンク容量の 1/10 の量の「次亜塩素酸水」を加えればOKです。
計算例
加湿器のタンク 4L ÷ ( 次亜塩素酸水 原液の濃度 500ppm ÷ 空間除菌に適する濃度 50ppm )= 0.4L(400ml)
加湿器は「次亜塩素酸水対応」の「超音波式」を使おう!
加湿器には、超音波式、気化式、ハイブリット式、スチーム式の4種類があるんです。




加湿器は、超音波式のものが推奨されます
推奨順位
◎ 超音波式 > ○ 気化式 >>> △ ハイブリット式 >>>>> × スチーム式
- 超音波式
直接水を霧状にして噴霧するので、次亜塩素酸水が劣化せず効率が一番良い。空間除菌には、次亜塩素酸水対応の超音波式加湿器を選ぶべし!
- 気化式
フィルターに水を吸わせ、風を送って気化させます。洗濯物を干して扇風機で乾かすイメージ。気化される前に、次亜塩素酸水がフィルターに反応してしまうので、効率は超音波式には劣ります。
- ハイブリット式
気化式にヒーターを加えるなど、「熱」を足して加湿機能を強化したもの。次亜塩素酸水は熱に弱いので、推奨はしない。機種によっては、気化式として運転できるものもある。(ただし、気化式運転では、加湿機能は非常に低いかも)
- スチーム式
水を加熱してスチームを発生させる。熱に弱い次亜塩素酸水には全く推奨できない。
一般的な超音波式加湿器は、次亜塩素酸水で故障する可能性あり
一般的な超音波式加湿器を利用すると、故障の原因となります。新たに購入するなら、次亜塩素酸水対応のものを選ぶべし!
故障の原因は、次亜塩素酸水が、水漏れ防止のゴムパッキンを劣化させるため。水が基盤に漏れ、漏電の危険も。対応していない加湿器を利用するなら自己責任で。使っていない時間帯は水を抜き、なるべく乾かしておくべし。ゴムパッキンが劣化していないか、時々チェックもして下さい。そして、なるべく早めに対応のものに買い替えましょう。

キッチンハイターは絶対に使わないで!
「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」は別モノ!
先程少し触れましたが「次亜塩素酸水」と似たものに「キッチンハイター」があります。その成分は「次亜塩素酸ナトリウム」。除菌は、もちろんできますが非常に有害。
「次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイター等の塩素系漂白剤)」は、絶対に加湿器に入れないでください。大変危険です。
「次亜塩素酸水」は長期保存できない
万能と思える「次亜塩素酸水」にも欠点があるんです。
それは、長期保管できないこと!
成分が不安定なため、未開封でも時間の経過とともに、どんどん劣化するらしい…。せめて1年くらい持ってくれると良いんですけどね。
自分が購入した「ジアニスト」には、「なるべく3か月以内に使い切って下さい」と注意書きがあります。(未開封で3か月!)
梅雨時から夏は、加湿器が使えない
普段のインフルエンザ対策なら「加湿器」+「次亜塩素酸水」で良いのですが、新型コロナは、いつ終息するのか分かりません。




じとじと暑い梅雨時や夏に加湿器…。想像するだけで汗かきそう…!!いかに新型コロナ対策であろうと、無理なもんは無理であります。
この時期の空間除菌について、今から考えておかなきゃなりません。で、思いつきました!
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加湿器が使えない時期に!「次亜塩素酸水」を生成して放出する機器はないのか?






加湿器が使えない時期の空間除菌は、このどちらかで対応していけそうです。
パナソニック「ジアイーノ(3機種)」と モントロワ「ジアフリー」の比較
<2020年4月調べ>
項目 | パナソニック「ジアイーノ」 ※参考資料 | 三山精工「ジアフリー」※参考資料 | ||
機種 | F-MV4100 | F-MV2100 | F-MV1100 | MT-01 |
対応する広さ | 18畳まで | 12畳まで | 9畳まで | 6畳まで |
本体サイズ | 高さ 710mm 横幅 398mm 奥行 240mm | 高さ 710mm 横幅 398mm 奥行 240mm | 高さ 580mm 横幅 360mm 奥行 230mm | 高さ185mm 直径100mm |
タンク容量 | 約2.1L | 約2.1L | 約1.8L | 0.5L |
電源 | ACアダプター | 単3形アルカリ乾電池×4本 または ACアダプター(別売) | ||
値段(4/3現在 ヨドバシでの価格) | 151,250円 | 96,250円 | 82,500円 | 32,770円 |
ランニングコスト | 0.3円~1.5円/1h | 0.3円~0.8円/1h | 0.3円~0.7円/1h | 約200円/2ヵ月 |
必要なもの | 水道水, 専用塩タブレット | 水道水, 食塩(塩化ナトリウム含有率99%以上) | ||
その他の消耗品 | 除菌フィルター, 保護エレメント, 電極ユニット, 防カビユニット(それぞれ約3~5年で交換) | なし | ||
メンテナンス | 給水(2~3日に1回), 排水, 掃除, 塩タブレットの補充など | 電池交換(2ヵ月に1回)、食塩水交換(半年に1回) |
どちらが良いのか!?
正直、パナソニックの「ジアイーノ」が本命だろうとは思います。適応する部屋の広さは、機種によって18畳まで。しかし、価格がネック。一番小さなサイズ(9畳まで適応)のものでも8万円以上。さすがに高すぎだよ~。
対して「ジアフリー」。かなりコンパクトな本体だけに、適応できるのは 6畳のお部屋まで。
そのお値段は 33,000円程度。それでも高いけど、1畳あたりの単価にすればジアイーノよりは安い。それに、追加購入して広い部屋に対応させることは可能。お手入れも、数か月に1度、塩水を変えたり電池を入れ替える程度でラクそう。




ジアイーノは、水のタンク容量が2Lほどあり、2~3日に1回は給水が必要とのこと。結構、水を使うのが気になるんですよね。お掃除の必要もあり、お手入れが面倒そう。年中、加湿器のお手入れをしているような感じになるのかな??そして専用の「塩タブレット」が必要なのも何だかメンドイ。


ジアイーノは面倒くさそうという理由から、我が家では「ジアフリー」を購入し、梅雨時、夏場の空間除菌をしていくことにしました。
「ジアフリー」のレビューについては、次の記事を読んで下さいね!
-
【新型コロナ対策 #2】モントロワ「ジアフリー」を設置してみた!
新型コロナウイルス対策!お手軽に空間除菌するため、モントロワ「ジアフリー」を設置してみたのでレビューします!続きを見る

